茶色が似合わない。パーソナルカラーが夏なのを差し引いても、「夏向け」とされるココアブラウンさえ似合わない。
茶色が似合わないと何がまずいか。茶色の服は着なければいいし、アイシャドウはピンク〜紫をベースに戦えばいい。しかし。アイブロウ。市販のアイブロウパウダーは9割9分が茶色なのだ。探せばいくつかグレーのものも見つかり、茶色よりはずっと垢抜けて見えるものの、黒髪向けだからか色が濃い。色白の私が付けると「眉毛全部ペンシルで描いてる人」みたいになってしまう。
来る日も来る日も淡いグレー、欲を言えばパープルがかったアイブロウパウダーを探した。Twitterの検索履歴は「グレー アイブロウ OR 眉 pic」みたいなやつで埋め尽くされた。いっそアイシャドウでもよいと捜索範囲を拡大するもの、ついぞ条件にマッチするものが見つかることはなかった。
そんな中、偶然読んでいたブログで「無水エタノールプレス」なる技と出会った。粉々になった化粧品を無水エタノールで練り、揮発させて固めるというものだ。えっ。これで既存の粉を混ぜれば好みのアイブロウパウダーが作れるのでは?深夜2時の衝撃。翌朝、私はドラッグストアに材料を買いに走った。
揃えたアイテムがこちら。
無水エタノール、紫のアイシャドウ(ちふれ)、グレーのアイブロウパウダー(セザンヌ)、スパチュラ代わりのキューティクルプッシャー、容器。買い足したのはちふれと容器だけ。(無水エタノールはジェルネイルのクリーナーになるので持っていた。おすすめ)
どうにか調合してこうなった。
途中、さすがに青みが強いのでは?と思い、エレガンスの茶色いアイブロウパウダーを混ぜた。
そこに無水エタノールを入れ、練ったのちメイクスポンジで押し固めるとこう。
なかなか満足のいくパープルグレーに仕上がった。ワクワクしながら無水エタノールが揮発するのを待つ。
湿っていた時から1段明るい色になった。ちふれのアイシャドウに意外とラメが入っていたのか、若干キラキラしている。塗ってみた。
ええやん!!パッと見グレー、明るいところで見るとふわっとパープルのニュアンス。オシャレやん。化粧を初めて5年くらい、ようやく納得いくアイブロウパウダーに出会えた気がする。同じくアイブロウジプシーをしている方がいたら、自作もぜひ視野に入れてみてください。めでたしめでたし。