事の発端は昨夜、私が盛大に車を擦ったことでした。幸い誰にも迷惑のかからない対物自爆だったものの、車体の2/3ほどの長大な傷が入った車を見た母に「あんた……厄除けでも行って来たら？」と言われたのです。天然石の次は厄除けって、いくらなんでもヤバいっしょ～！と思ったものの、念のため遅い初詣に行くことに。我が家には例年初詣に行く観音寺があるのですが、これをサボった年はマジで凶事が起こるのです。観音様、割と心狭いな……リモート信心にも対応してくれよ。
余談ですが、日本人の「うち？無宗教だよ～」と言いつつお地蔵様の頭を蹴っ飛ばせない信心深さ、オモロいな～と思っています。正確には「うち？神道と儒教と仏教がミックスした何かを無意識に信仰してるよ～」という方が多いかもしれませんね。
さて、県境を越えてやって来たのは群馬県・水澤観音。詳しいことは知らんけど、父方の家系がこの辺りにルーツがあり、代々お参りしているらしいです。年始には大勢の参拝客が訪れ、出店の甘酒やじゃがバタで暖を取りつつお堂まで小一時間並ぶようなお寺ですが、今日は朝早くに到着した甲斐あってスムーズに参拝。その後運試しだ！とワクワクしながらおみくじを引くと……
きょ……凶？！初めて見た！ホントに入ってるんだ！！
あまりにもパワー溢れる酷いことが書いてあるので、そのまま引用します。「このミクジに逢う人は運気きわめて悪るく、することは総て食い違い、事成らず、その実身に余る大きな望みを起しいろいろ苦労するなり、その様は舟に乗らず大川を渡らんとするが如し」「病人長引く 悦び事なし （中略）総て手びかえにして時を待つべし」
ひ…酷すぎませんか？！どうしたらそんなに冷たいことばっかり書けるんだよ。1個くらい希望の持てること書いてくれ、てか100円返せもう
前日、私がうつ病をやりつつ資格取得を目指していることについて「茶谷は骨折したままマラソンに挑んでる」と友人に心配されたのですが、観音様にまで「舟に乗らずデカい川渡ろうとしてる」と言われるとはよ……。
このヒデェおみくじを見た両親は絶句。実際私が大小さまざまな不幸に見舞われているので笑い飛ばせない感じになってしまいました。「アンタ…やっぱり拝んでもらった方がいいんじゃないの？」「そうだね……」ということで、消除厄難の祈願を受けてきました。
申込用紙に記入し、厄年ぶりにお堂に入ります。金色の千手観音に見下ろされる空間には重く静かな空気が満ち、とてもカメラを向けられませんでした。千手観音はあらゆる願いを受け止めるために多くの腕を広げている、だから祈願の最中はなんでも祈るようにと和尚さんに言われたものの、いざ祈ろうとすると「幸せになりたい 楽して生きていたい」しか出てきません。言わずと知れたKICK BACKですが、この歌詞について米津が「あまりに不幸な人間は、どうしたら幸せになれるか考えが及ばない。とにかく幸せになりたいと欲求が抽象的になる」と語っていたのを思い出しました。（出典 米津玄師「KICK BACK」インタビュー｜「チェンソーマン」の“痛快”を 直感と衝動のままに叫び描いて - 音楽ナタリー 特集・インタビュー）先日、友人が「人生のゴールはとりあえず子供の成人式」と言っていて、私のゴールはなんだろう……と考えた時も答えが出ませんでした。私は『チェンソーマン』のデンジほど不幸ではないけど……幸せって具体的には何？分かんないよ～～！でも幸せになりたい！頼む！！
そんなことを思い巡らせながら30分ほどガッツリ祈願してもらった後、和尚さんからお札とお神酒をいただきました。
先端の尖った木札は剣を意味していて、降りかかる厄難を振り払ってくれるそう。和尚さんに「本日の祈願で、観音菩薩との縁を結びました。それでも上手く行かない日はあると思います。そういう時は、お札に何とかしろ！と言ってください」と言われ、そ、そんな雑な感じでいいんだ……とウケました。せっかく縁を結んでもらったらしいので、人生がうんちな時は遠慮なく何とかしろ！！と叫んでみようと思います。来年はきちんと初詣に行くので、幸福と大吉のおみくじをよろしくお願いします。
最後になりますが、休職中はいつもより高頻度ではてなを更新したいなと思っています。匿名フォームを設置しておくので、ぜひお題をください！お応えできるとは限りませんが、その代わり良識の範囲なら何でも歓迎です。
