オタク・ワンダーランド

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天然石でスマートウォッチのバンドを編む

先日、母が「健康運が上がるらしい」と天然石のブレスレットを買ってきました。母は積極的にスピリチュアルを信じる方ではないものの、最近あちこち調子が悪いので神頼みならぬ石頼みをしてみようと思ったそう。

私も最近人生がうんちだし、パワーストーンに縋ってみるか……とブレスレットをネット検索。ここで問題発生。私は常時スマートウォッチを着けているので、ブレスレットを重ね付けするとうっとうしいかも!うーんうーん……じゃあ、スマートウォッチのバンドを天然石にしちゃおっか。というわけで、作ってみたものがこちら。

なかなか可愛くできたじゃ~ん(自画自賛)。こういうものの作り方が調べた限り見当たらなかったので、誰かのお役に立てるよう記録を残しておきます。もっと耐久性や見栄えの優れたやり方はあると思いますが、ご参考までに。

 

 

1.前提(対応スマートウォッチ)

私はFitbit Versa2というスマートウォッチ用に作りました。構造はこんな感じ。

Fitbit Versa2は「バネ棒」というバネで伸縮する棒(そのまんまやんけ)を文字盤のくぼみに合わせ、つっかえ棒のようにすることでバンドを固定しています。Fitbit Versa2に限らず多くのスマートウォッチ・腕時計で採用されている構造なので、このレシピはそこそこ応用が効くと思います。

 

2.デザインを決める

とりあえずデザインを検討。会社にも着けていきたかったので、袖口から見える文字盤付近は大人しい色味にして、目立たない手首側で好きな色を取り入れようかな~などと考えました。

バネ棒との接続は、この時点ではお団子方式を考えていました。(のちに変更)

 

3.素材を購入

・3mmパール

バネ棒との接続に使用。当初検討していたようにバネ棒に通せるほど穴の大きいものは見つからなかった(あっても、大きすぎて盤面のくぼみに収まらない)ので仕様を変更しました。詳細は後述。

・メタルパーツ

ビーズ2種と花座(ビーズの前後につける飾り)を購入。なくても成立するけれど、あった方が金属製の盤面との親和性が高くなりそう・石だけで手首ぴったりの長さにするのは難しそうだったため用意してみました。

・オペロン

細~い伸びる糸を数本束ねたテグス。今回のような作品には、通常のテグスよりこちらの方が向いていると店員さんが勧めてくれたので買いました。

・ワイヤー針

オペロンは通常のテグスより太いので、手でビーズに通すのはちょっと無理。そのため糸通しのような道具を使います。ワイヤーを折って代用することもできるそうですが、面倒なので既成品を買いました。

・天然石

専門店でビーズタイプ(2穴)を購入。手首のだいたいの外周を測っておき、必要な個数だけ用意しました。

 

4.編む

編み図はこんな感じ。非常にシンプル。

結局バネ棒との接続をどうしたかと言うと、棒針編みのように手で目を作る→目にバネ棒を通す→糸端からパールを通す→また目を作って…をパール3個分繰り返しました。目の作り方が分からない方は、棒針編み 作り目 などと調べてみてね。

3mmパール3個→メタルビーズ→6mm天然石3個と通したら、大きめのメタルビーズに2本の糸を集合させ、以降は2本取り。8mm天然石を通しつつ、合間にメタルビーズを挟んで手首の半分の長さまで編みます。もう1本のバネ棒も同様に編んだら、両方のオペロンを合わせて固結び。接着剤をつけた結び目を、天然石の中に入れ込んで完成です。

 

5.出来上がり

レシピを見ず試行錯誤しながらだったので、きちんと形になるか不安でしたが何とかなりました。石の店では、石オタクのギャル店員さんが「何を求めてる感じですか?」「恋愛とかじゃなくて~…厄除けとか…開運とか…とにかく幸せになりたくて…」「じゃあこれ!仕事うまく行く系です!」とテキパキ勧めてくれていい買い物ができました。お会計が10,000円を超えてウケたけど、1個3,600円のタンザナイト超かわいいしそのくらい金かけた方がご利益もある気がする(?)ので満足です。

石とその効能は上記の通り。欲張りセットだぜ!

実際、石が人間に何かをもたらすなんて非科学的なことは信じちゃいないんだけど、「私にはよい決断ができる、だって3,600円のタンザナイト着けてるもん」と前向きになることでプラスの効果が生まれるってのはあり得ると思います。引き寄せの法則的な、プラシーボ効果的なね。というわけで、人生がうんちで悩んでる人はたけー石買って何か作ってみるのもアリかもしれませんよ。ちなみに私はこのバンドを着けていたら、車を思いッッきり擦って修理代に怯えています。(N・H・K ~完~)